ブックタイトル山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌

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概要

山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌

山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌創立60周年を迎えて山梨県中小企業団体中央会会長松葉惇山梨県中小企業団体中央会は、189の中小企業組合等を設立同意者として昭和30年11月9日に設立され、この度、創立60周年を迎えました。これまで組合組織を通じた中小企業の振興発展に寄与され、中小企業組合の運営に尽力されてこられた先人の皆様方のご労苦に敬意を表しますとともに、現在の中央会の社会的地位の礎を築いていただいた会員組合、県及び市町村、中小企業関係機関の皆様のご支援とご協力に心から感謝申し上げます。顧みますと、我が国は敗戦の荒廃から奇跡的な復興を成し遂げ、世界に誇る成長と繁栄を達成しました。こうした経済的成功のために、中小企業は柔軟性と機動性を発揮し、絶え間ない経営の革新により環境変化と幾多の困難を乗り越えながら、大きな役割を果たしてきました。また、その中において中小企業組合は、共同購買事業、共同受注事業や金融事業などの様々な共同事業を通じて組合員である中小企業の経営力の向上と効率化に多大な貢献してきました。しかしながら、経済が低成長期に移行するとともに、近年のグローバル化や情報化の進展により、中小企業を取り巻く競争条件も大きく変化しており、予測が難しい経営の舵とりがこれからも続くと思われます。また、本格的な人口減少社会の到来により、我が国の社会経済構造は、需要の縮小や構造的な労働力不足などこれまで経験したことのない大きな変化を受けることが予想されています。こうした状況の中で、中小企業は、地方経済の活力維持のために、地域の経済活動の基盤を支え雇用と暮らしを守るという重要な役割を担っていかなければなりません。今後予想される新たな激動の時代にあっても、中小企業組合をはじめとする連携組織は、既存事業の革新、新規事業の開拓、人材育成などの多様な事業に連携と協働により取り組むことで、中小企業の経営資源を補完し経営力の強化を実現できる大きな可能性を持っています。そこで、創立60周年にあたり、相互扶助の精神と様々な事業展開により中小企業の経営を支えてきた組合組織の成果を再確認するとともに、常に時代の変化の先頭に立ち革新と挑戦を続ける中小企業の経営を支えることのできる連携組織の可能性と重要性を、次の世代につないで行かなければならないと考えています。最後になりましたが、「つなげよう!次の世代に」をテーマに実施しました創立60周年記念事業にご支援・ご協力を賜りました会員組合の皆さまをはじめとして、多くの関係者の方々に対しまして衷心よりお礼申し上げ、創立60周年を迎えての挨拶といたします。2