ブックタイトル山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌

ページ
5/100

このページは 山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌

山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌祝辞山梨県知事後藤斎山梨県中小企業団体中央会が、創立60年の節目を迎えましたことを、心よりお慶び申し上げます。貴会会員及び役職員の皆様方におかれましては、日頃より本県産業の牽引役として、ご尽力いただき、また県政全般にわたり、多大なるご理解とご協力を賜っておりますことを、ここに深く御礼申し上げます。山梨県中小企業団体中央会が設立された60年前、我が国は終戦後10年を経て、復興から成長へと大きく発展を始めた時代でありました。高度成長を経てオイルショック、プラザ合意による円高時代、バブル経済とその崩壊、バブル後の長期にわたる景気の低迷と、大きくうねり、移り変わる経済の波の中、山梨県中小企業団体中央会には、一貫して中小企業の良き相談役となり、本県経済の発展のため、多大なご貢献をいただきました。21世紀に入り、経済のグローバル化による競争の激化、大きな災害や国際的な紛争からの影響、ITデバイスの爆発的な普及によるネットワーク化の進展など、中小企業を取り巻く環境はめまぐるしく変化しております。こうした厳しい状況にあって、指導を行いながら支援に取り組む貴会の姿勢に対しまして、深く敬意を表します。県では、昨年、新たな県政運営の指針となる「ダイナミックやまなし総合計画」や様々な分野の部門計画を策定致しました。これらの計画を着実に遂行し、すべての県民が明るく希望に満ち安心して暮らせる「輝きあんしんプラチナ社会」の実現を図って参る所存であります。また、「まち・ひと・しごと創生総合戦略」により、雇用・人材・人の流れ・子育て環境といった視点で、活力ある地域の創生に向けて、国や市町村、各団体等とも連携しながら、様々な施策を行って参ります。景気は緩やかな回復基調にあるといわれておりますが、中小企業、とりわけ、その大半を占める小規模企業にとっては厳しい状況が続いております。県では現在、中小企業の成長と、持続的発展を目的とする、「中小企業・小規模企業振興条例」の制定に向け、準備を進めております。条例の制定にあわせ、中小企業・小規模企業振興計画を策定し、意欲ある中小企業・小規模企業が、持てる力を十分に発揮し、新しい分野や、事業拡大などに意欲的に挑戦できるよう、県や市町村、商工団体、金融機関など地域全体で、個々の企業の特性に応じた支援を総合的に行っていくための体制を整えて参りたいと考えております。60周年という大きな節目を迎えられた中小企業団体中央会の皆様方におかれましては、次の10年、20年先を見据えた活動により、個々の企業の力を蓄え、また業種間のネットワークを強化して、山梨県経済の礎として、持続的な発展に寄与していただくことをご期待申し上げます。結びに、中小企業団体中央会並びに会員の皆様の、益々のご発展を御祈念申し上げます。3