ブックタイトル山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌

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概要

山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌

山梨県中小企業団体中央会創立60周年記念誌祝辞中小企業庁長官豊永厚志山梨県中小企業団体中央会が、本年で創立60周年を迎えられたことを心からお慶び申し上げます。貴中央会におかれましては、これまで組合の設立・運営指導等の連携・組織化の推進はもちろんのこと、連携組織による新たな挑戦への積極的な支援に取り組むなど、中小企業・小規模事業者の成長・発展に多大な成果を上げてこられました。貴中央会の会長をはじめとする役職員の方々並びに会員等関係者の皆様のご努力に対し、深く敬意を表します。日本経済は、安倍政権発足以来の機動的な政策の積み重ねによって、長く続いたデフレ経済からの脱却に向けて着実に前進しております。他方、中小企業・小規模事業者の景況は、改善しているものの、円安による原材料仕入価格の上昇による収益の圧迫や、人材確保難により、大企業に比べて厳しい状況にあります。全国津々浦々の中小企業・小規模事業者の皆様に、経済の好循環の波を行き届かせ、景気回復を実感していただくことが今後の課題です。政府では、昨年6月に「日本再興戦略」を改訂し、「中堅・中小企業・小規模事業者の「稼ぐ力」の徹底強化」に取り組むことを決めるなど、経済の好循環を全国に波及させるべく、政府一丸となって取り組んでいるところです。中小企業庁としては、地域の経済・雇用の担い手である中小企業・小規模事業者の持続的な発展のため、商工中金・信用保険法、中小企業需要創生法、承継円滑化法を先の国会において成立させました。また、平成28年度予算案では、地域の小規模事業者の活性化、イノベーション強化等の生産性の向上、販路開拓・海外展開の促進、新陳代謝・事業承継の促進、人材確保支援の充実、資金繰り支援などに取り組むための中小企業対策費を計上しております。これまで組合は、中小企業・小規模事業者が連携・団結し信用力や交渉力を高め、個々では実現できなかった販路の開拓や取引条件の改善など、経営基盤強化に大きな役割を果たしてきました。貴中央会には、今後とも、永年にわたって培われた連携・組織化のノウハウの活用、指導力の発揮によって、中小企業・小規模事業者の成長や持続的発展に貢献されることを期待します。中小企業庁としても、引き続き中小企業・小規模事業者の支援に力を尽くしてまいる所存です。最後に、創立60周年に際し、貴中央会並びに会員の皆様をはじめとする関係者各位が一層御活躍、御発展されることを祈念いたしまして、私の祝辞といたします。4