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組織図

 我が国唯一の特殊工芸品甲州水晶細工の歴史とは、今から約千年前景勝地「御岳昇仙峡」の奥地金峰山周辺からの水晶原石の発見に始まります。

 水晶発見当時は原石のまま置物などに珍重されていました。今からおよそ200年前、天保年間(1930〜1944)京都の「玉造」より職人を迎え、鉄板の上に金剛砂をまいて、玉の手磨き方法を習得したのが水晶加工の始まりです。

 その後、明治9年藤村県令が、甲府市に勧業所を設け「水晶加工部」を設置し、技術面の研究のため、3名を水晶加工の先進地である清国(中国)へ派遣しています。この様にして技術面は明治後期手摺加工から足踏み回転式に改良され、更に大正初期の電力加工により飛躍的に進歩し現在に至りました。更に昭和52年通商産業大臣指定(伝統的工芸品)産業と認定されました。この古い歴史と伝統を持った産業を保存、かつ発展させるべく技術の向上、後継者の育成を計り、今後一層の努力を続けるものであります。