1.設立の目的

山梨県は公共交通機関の整備不足もあって自家用自動車の普及率は全国有数であり、県民の日常の足として不可欠な物となっている。そこで当然のごとく使用済みの自動車が排出され、軽自動車を除いても年間36,000台にも達する廃車登録が行われている。
このように時代の寵児として脚光を浴びていた自動車の販売台数が頭打ちになるとともに、時を同じくして環境問題としてオゾン層の破壊防止の機運が高まり、元凶の一部として廃自動車の冷房装置も挙げられている。
山梨県でも業界ルートによるフロン回収・破壊処理の道付けが進み、自動車業界では廃自動車処理(解体)の最後の水際でフロンの抜き取りを行うことが最も合理的であり確実な方法でであるとして、我々自動車廃車処理を業とする組織が注目されるに至った。
従来より自動車専門の廃車処理を行う同業者組織「山梨県カーリサイクル工業会」により組織力を培ってきた経緯もあり、法人化の時期が到来したとして受け止め、フロン回収を始めとする共同の経済事業に着手し、リサイクルを車社会に組み込んで環境負担の小さい循環型経済として機能するよう、微力とは言え組合の名の下に環境対策を主眼とする新たな事業を取り入れて組織化を図ることとした。
この機会に、我々発起人は意を同じくする同業資格者に組合事業への参加を呼びかけ、共同事業による合理化を進めることにより更なる高度化を果たし、組合員の経済的地位向上を図ることができるものと考え組合員を募るものとする。

2.組織及び事業の概要

(1)名称 山梨県カーリサイクル協同組合
(2)事務所の所在地 山梨県南アルプス市
(3)組合員たる資格
 廃車処理業を行う事業者であって、廃棄物の処理及び清掃に関する法律第14条第1項又は第14条第4項に定める許可を持つ者であって、組合の地区内に事業場を有する者
(4)出資1口の金額及び出資払込みの方法
@出資1口の金額
金100,000円
A出資払込みの方法
一時に全額を払込むものとする。
(5)事業計画の概要
@組合員の取り扱う使用済自動車等から発生する産業廃棄物の共同処理
A組合員の取り扱う使用済み自動車等から発生する再生資源並びに再利用部品の共同販売
B組合員の取り扱う消耗品・業務用品等の共同購入
C行政庁等の依頼を受けてする放置車両の処理等に関する事業
D組合員の事業に関する経営及び技術の改善向上又は組合事業に関する知識の普及を図るための教育及び情報の提供
E組合員の福利厚生に関する事業
E前各号の事業に付帯する事業

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